はじめに…
CS:GOにはプレイデータを保存できる、デモ機能が内蔵されています。
その機能を使えば、試合後でもキルシーンの確認や、録画が可能で、なおかつCS:GOにはデフォルト機能でムービー出力の付加機能があります。
この記事ではその機能を使ってCS:GOのムービーの制作をしてみたい、興味がある方への紹介・解説記事です。
1つの記事でまとめてますので、とても長いですがご容赦ください!
コンソールを表示する
デモを再生や、録画などの操作は基本的にコンソールから行いますので、コンソールを表示できるようにしておいてください。
デモファイルについて
デモ機能と聞いて、単なるリプレイかと思いきや実は内部的にはちょっと複雑です。
いわゆる録画ではなく、その時間のプレイヤー座標や武器情報、生死情報などをデータ化して保存しています。
そのため、デモデータ自体はCS:GOでしか開けなくなりますが、その分容量も抑えて保存できます。
(1試合のデモファイルでも数十MB程度です!)
そしてそのデモファイルには2種類あります。
POVファイル
POVとは Point of View の略称で、その名の通り一人称の視点という意味です。
デモ録画を開始したプレイヤーが見たものだけが保存されます。
ゲーム画面を動画録画ソフトで録画したときとあまり本質的には変わりませんが、その出力が映像データではなく、デモデータになります。
基本的には他のプレイヤーの視点は録画されませんが、プレイヤー死亡時などスペクト画面に移行した場合はそのままその他プレイヤーの視点が録画されます。
POVの録画方法
POVファイルは自分で録画、停止をする必要があります。自動的には保存されないので注意してください。
録画開始のときにコンソールを開いて以下のコマンドを打ち込みます。
record pov_demo_name
pov_demo_nameの箇所は任意の名前、保存する名前にしてください。
ただし日本語は使わず、英数字で構成しましょう!
そして録画をストップしたいときは stop
とだけコンソールに打ち込めば完了です。
この工程でPOVファイルの録画が完了しました。
GOTVファイル
GOTVファイルはPOVとは違って、個人の録画データではなくサーバー側で保存されているファイルです。
1試合の様々なデータを保存してくれる凄いやつです。
当然サーバー側保存なので、自分以外の視点も見ることができるので大会のデモをダウンロードして作戦の盗み見や、参考にも使えます。
GOTVを保存する
保存するとはいっても、個人で何かアクションが必要なことはあまりありません。
試合サーバーでの場合は、そのサーバーの管理者に。
マッチメイキングの場合はCSGO起動後、メニューから観戦タブを開き、過去の試合を見るとダウンロードができる項目があります。
デモファイルの置き場所
POVの場合
デフォルトでは csgoディレクトリの中 に保管されます。
GOTVの場合
サーバーからダウンロードする場合はブラウザからだと思うので任意の場所に保存します。
マッチメイキングの場合は csgo 階層の中にある replays の中に入っています。
どちらも何もいじらずSteamをインストールしている方は以下のところにあります。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Counter-Strike Global Offensive\csgo
GOTVとPOVの違い
1人の視点か、試合全部かが大きな違いですが動画を作る際の違いをいくつか紹介。
POVの場合撮影者本人の3人称データがない
POVの最大の特徴であり欠点です。
撮影時にいたところも、プレイヤーはいなかったことにされます。
視点の撮影などはPOVは向いていません、というか使えません。
キルログに枠がつく
POVはプレイヤー視点なので、キルログに枠がつきます。
とはいえ、これはGOTVでも付けれる機能があるのであまり気にしなくてもいいです。
視点の滑らかさ
どちらかというと、GOTVよりPOVのほうが滑らかです。
とくにしゃがむモーションのときなどは顕著でしょう。
どちらも一癖も二癖もありますが、結局お好みです。
お好きな方を選択してください。
デモを再生
CS:GOを起動してコンソールに再生コマンドを打ち込むと、自動的に再生がスタートします。
playdemo demoname
または、Shiftを押しながらF2でデモをいじれるコントローラー的なのが出てくるので、そちらを操作してもOKです。
結果は変わらないのでお好きな方を選んでください。と思ったのですがコントローラーある方が便利です。
録画する
実際に録画するセクションですが、いくつかの方法があります。ややこしいですが、お好きな方法でやってみてください。
外部ソフトを使う
外部のキャプチャーソフトやShadowplayなどを使う場合は、再生後そのまま録画すればおしまいです。
もっとも簡単で、特に手間などもいりませんが特殊な効果や編集時に使える仕様などが使えなくなります。
CS:GOの初期録画機能を使う
CS:GOでは元々映像を出力する機能があります。
メリットとしては高fpsの撮影が可能なこと、RAWデータなので高画質なこと、ラグなどの影響を受けないことがあります。
デメリットは容量がすごい重くなることと、慣れるまで面倒です。
撮影コマンド
sv_cheats 1
まずはこのコマンドをいれないと、撮影コマンドは使えません。
host_framerate フレームレート
ゲーム内フレームレートを変えるコマンドです。
startmovie name / endmovie
録画開始コマンドと、録画終了コマンドです。
撮影の仕方
デモを再生した後、フレームレートを変えます。
高くすればするほど容量は重くなりますが、スローモーションが可能になります。
今回は120fpsで撮影するとします。
host_framerate 120
を入力。
撮影開始する箇所で録画開始のコマンドを入れます。
startmovie name
録画が開始されますので、終わるまでコンソールも閉じておきましょう。
コンソールがあると、全部写っちゃいます。
そして録画完了するときには以下のコマンド。
endmovie
これで録画完了しました。
CS:GOのディレクトリの中に連番画像ファイルが生成されています。
Half-Life:Advanced Effectsを使う
通称HLAEです。
CS:GOの映像用拡張ソフトウェアと思っていただいていいですが、できることが多すぎるので別の記事で説明します。
ユーザインタフェースを削除する
忘れていました。
録画の前に、HUDを消す必要があります。
これですね。
キルログを残す場合。
cl_draw_only_deathnotices 1
全てのHUDを消す場合。
cl_drawhud 0
画質設定を見直す
普段プレイ中は低くしてる人も多いと思いますが、動画にするときは出来る限りきれいな設定にしましょう。
おわりに…
以上です!
とても複雑に見えますが、慣れれば簡単に撮影できます!
また毎回手打ちするのが面倒だと思うのでコンフィグを作るのをおすすめします。
質問などがありましたらDiscordにご参加ください!どんな内容でもOKです!
三人称とかで綺麗に作ってある動画が、どのように撮られているかわかりました!
少し動画編集にチャレンジしてみようとしていたのでとても参考になりました、ありがとうございます😊
いざ再生すると、ロード画面で落ちます。。
むむ、デモが壊れてたり、デモが古すぎるとそうなる可能性があります。
Demos Managerでも見れない場合はその可能性が高いです。。
ファイルのsteamappsがないんですがどうしてですかね…
CSGOのインストールフォルダはデフォルトでsteamappsに入っているので、インストール時に変更した場合はそちらのフォルダに入っていると思います。
SteamのライブラリタブからCSGOを右クリック→プロパティ→ローカルファイル→ローカルファイルを閲覧 から見れます。
手順はデモを保存して、保存されたデモをcsgo内で録画するという方法ですか?(csgo初期録画機能を使った場合)
ちなみにGOTVのデモ保存コマンドはrecord pov_demo_任意の名前 ですか?
さきほどのコメに誤字がありました
GOTVのデモ保存コマンドはrecord gotv_demo_任意の名前 ですか
その認識でOKです。
デモ(GOTVorPOV)を映像化(録画)するといったイメージです。
GOTVの保存コマンドはありません。GOTVはサーバーに保存されているので、record xx はPOVの保存方法となります。
GOTVはマッチメイキングの場合はゲーム内の最近のマッチ画面からダウンロードすることができます。
他のサーバーでプレイしている場合はそのサーバーの管理者に訪ねてみてください。