CS:GO ムービー制作でSmoothを使う方法

Smoothってなんぞ?

なめらかな自由視点を撮ることです。

ムービーを撮影する際にキャラクターを撮ってる映像見たことないですか?
あれをマウスでやってると、ガタガタしたり滑らかじゃなかったりとお粗末になってしまいます。

それを対策するためにCS:GOではSmoothという機能を使って、滑らかな視点撮影を行います。

毎度のことながら長いよ!

POVでのSmooth

Povってなんだ?って人は CS:GO ムービー制作のすゝめ  の記事を見てください。

まずはPOVでのSmoothですが、POVのSmooth機能はCS:GOに予め備わっています。
設定や知識等は必要ですが特に準備するものはありません。

このような動画を撮影することが今回の目標です。

知っておくこと

大前提としてPOVのデモを使うので、撮影者のキャラクターは写りません。なんてこった。

それと、POVはマップ全体を記憶してるわけではないのでキャラクター近辺のファイルしかないです。
つまり撮影者から遠い位置のSmoothは撮れないということになります。

デモを再生

兎にも角にも、再生しなきゃ話にならないので再生しましょう。

必要な項目として、どこからどこまでのSmoothを行うかを決めます。
CS:GOのデモの時間単位は Tick で表記されているので、そこの始点と終点を覚えるかメモっときましょう。

若干長くなったりしても特に問題ないので、四捨五入などをして覚えやすいTickにしてもいいです。

今回は例として1000~1500にしてみましょう。

Smoothウィンドウを開いて始点と終点設定

ある程度始点と終点が決まったら、デモUIにある Smooth… をクリックします。
Demo Smootherが開かれると思います。

開かれたら先ほど覚えておいた始点と終点を入れましょう。

記入できたらウィンドウの右側にある Reload を押して、Tick記入欄右の Select を押します
左上に 数字(始点) to 数字(終点) が書いてあったらOK。
これでどこから、どこまでのSmoothを撮影するという設定ができました。

では、始点まで移動しましょう。
Jump to の項目に始点の数値を入れます。
入れると先ほどの xxx to yyy の部分が xxx at yyy になったと思います。
後者が今の時間です。なぜか良くズレるのでズレてたら左下にある矢印ボタンで直します。

キーフレームの設定

映像編集をしている人は馴染み深いと思いますが、キーとなる設定をして、その間を保管してくれるという機能です。
地点Aと地点Bを設定すればその間は自動的に判断していい感じにしてくれます。

ではまずはデモUIの Drive… を押します。
これでPOVであるものの、自由に視点を移動することができます。

ゲーム内でドラッグすると通常のゲーム同様の視点移動が行えます。
この時、ハンドスキンがついてきてしまいますがとりあえず無視しましょう。
Driveを押して動かせるようになったら、Demo Smootherに戻ります。
ここからちょっとコツが必要です。

まず、前提としてデモUIとDemo Smootherウィンドウは消せません
Drive中邪魔だと感じたららDriveを押す前に小さくしたり、端に寄せたりしておきましょう。

それではキーを打っていきます。
キーの説明が入ると長くなるので割愛します、とりあえず打っとけばいいと思ってください。

Drive状態でDemo Smootherの中の、Make Keyを押し続けます
離してしまうと、そこでキーが打たれてしまいます
押し続けた状態で、視点を変更してカメラがどこから見るのかを設定します。
いいとこがあったら、クリックを離すと無事キーが打たれます。

キーが打てたら、Jump toで少し先に飛び、同じようにキーを打っていきます。
これを繰り返しましょう。

今回の例では、Tick1000、1250、1500にキーを打ちました。
するとこのように、どういう経路でカメラが移動するのかというラインが表示されます。
表示されていればOKです。
Driveを解除しましょう。

その後、Demo Smootherの Process の中の、Spline Angles と Spline Originを押しましょう。
そうするとこのようにカメラがどこを向いているのかが分かりやすくなります。

あと滑らかにしてくれる機能でもあるのでとりあえずやっとけばいいです。

Smooth設定を保存して再生する

これで大丈夫となったら保存します。
Demo Smootherの右端にある Save を押しましょう。
OKを押して、Demo Smootherは閉じます。

Saveを押すと、自動的に demo名前_Smooth.dem ファイルが生成されます。
こちらのファイルがSmoothの設定を保存したファイルになります。

では読み込みましょう。
再生して、先ほどのSmooth設定通りの動きになったら完成です。

撮影に関して邪魔なものを排除する

まずはハンドスキンから。
POV撮影なので、たとえSmoothでもハンドスキンが出てきます。完全にいらないので消します。
以下のコマンドをコンソールに打ち込みます。

r_drawviewmodel 0

続いてHUDですが、フラグシーンとは違うのでクロスヘア及びキルログは不必要です。
こちらも以下のコマンドをコンソールに。

cl_drawhud 0

あとはマズルフラッシュなんかもいらないので以下のコマンドを入力。

cl_drawparticles 0

ただしこれを入れるとスモークも消えるので注意。

POVのSmoothは面倒くさい

以上がPOV Smoothのやりかたです。言いたいことはわかります、面倒です。

しかしPOVしかない、けど視点を使いたい…なんてときはこれを使うのがいいかもです。

GOTVでのSmooth

打って変わってGOTVでのSmoothは設定さえしていれば簡単です。
が、外部ソフトを使ったりするので面倒だって人はもうマウスで動かせばいいかなと思います。

考え方はPOV Smoothと同じです。キーフレームを打って、撮影すればOKです。

Half Life Advanced Effects を使う

ただ、外部ソフトのHalf Life Advanced Effects 通称HLAEが必須となります。
フリーソフトなので今後動画作るぞ~って人はダウンロードするとはかどります。

Half-Life Advanced Effects – Download

ダウンロードできたら、HLAE経由で起動していつも通りGOTVのデモを再生します。

キーフレームを設定する

まず、始点となる位置へ行って好きな自由視点にしましょう。
この時点では録画するわけではないのでHUDはあっても大丈夫です。

今回はこの画像にしてます。
前の記事の写真引っ張ってきてるのでdust2古くね?とかいうツッコミは無しでお願いします。

視点が決まったらコンソールを開いて以下のコマンドを打ちます。

mirv_campath add

この時点でキーフレームが設定されます。
あれ、できたかな?って思う人は以下のコマンドを打ってキーを視覚化しましょう。

mirv_campath draw enabled 1

あと毎回コンソール出すのが面倒な人はbindしちゃえば簡単に打てます。
自分はマウスのサイドボタンにbindしてます。

bind “任意のキー” “mirv_campath add;echo ------campath key added------”

こんなかんじ。

少しデモの時間を進めて、視点を移動してここに2つ目のキーを打ちます。

当然キーとキーの間の時間経過も影響します。
キーとキーの間が短いほどカメラ移動が早くなります。

最後のキーはここで打ちます。
ラウンドを戻して一旦停止しましょう。

このままではキーフレームは打ててますが、再生時に適用されません。

mirv_campath enable 1

このコマンドで有効化します。

再生してみる

こんな感じでカメラが動けばおしまいです、あとは録画して編集しましょう。

他の機能

HLAEのCampathは他にもコマンドがあります。


mirv_campath add // キーを追加する
mirv_campath enable // Campathの有効化/無効化を切り替えれる (0/1)
mirv_campath clear // 設定したキーをすべて削除
mirv_campath print // コンソールにキーの詳細を書き出す
mirv_campath remove ID // 指定したキーを削除できる、IDはPrintで出したID
mirv_campath save // 打ったキーをXML形式で保存できる
mirv_campath load // 保存したXMLキーを読み込む

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コメント

  1. csgo より:

    たびたびすいません。GOTVでSmoothを使う場合、HLAE必須ですか?そのままGOTVデモでSmoothを使ったときキーが一つしか打てなかったり途中でMake Kayが打てなくなったりします。

    1. azuleat より:

      はい、GOTVの場合はHLAEが必須となります!

      1. csgo より:

        返信ありがとうございます。HLAEが起動できました。
        無事キーが打ち終わり、いざ保存したデモを見てみると、視点がプレイヤー視点のままカメラワークが発動しているようなおかしなことになりました。本来なら自由視点が自分の打ったキーをなぞって視点が移動するはずなんでしょうけど、一人称のままです…。
        (これはGOTVのデモ内でSmoothを開いてSmoothを作ったときのことです)

        そして[GOTVでのSmooth] の説明を見ました。「mirv_campath add」というコマンドを打ちますと書いてありましたが、GOTVでSmoothを作る場合、コマンドで操作していくんでしょうか?[POVでのSmooth]の説明であったSmoothを開いてからなにやらの設定も必要なんでしょうか。返信お願いします。

        1. azuleat より:

          コメントありがとうございます。

          GOTVでのSmoothではGOTVでのmirv_campath設定が必要です。逆にPOV Smoothの機能はGOTVでは使えません。
          デモを開いてのSmoothウィンドウはあくまでPOVのデモだけ作用するので
          その設定を行ってもGOTVでは何も起こらないので注意してください。

          コメントを見る限りGOTVでもSmoothウィンドウを開いているように見受けられるので
          GOTVでのSmoothは mirv_campath を行うようにしてください。
          コンソールでの操作が基本となりますが、別途コンフィグでbindを作っておくと便利です。

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